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QandA紙のリサイクルについてについてのQ&A  

Q-1 紙をリサイクルに出すときは,どうして種類ごとに分けるの?
A-1  種類ごとに再生用途が異なるためです。
       

多くの自治体では、紙を出すときは新聞(折り込みチラシも一緒にしてOK)、段ボール、雑誌、紙パック(自治体によってはこれに雑がみが加わります)という種類ごとにひもで縛って出すことがルールになっています。これは、種類ごとに再生用途が異なるためです。
 新聞古紙は主に再び新聞用紙となるほか、週刊誌や印刷用紙にも使われます。段ボール古紙も、多くは再び段ボールになるほか、紙筒などにも使われます。雑誌古紙は、段ボールや紙箱、絵本などの用紙として再生されます。紙パックは、主にトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの家庭紙になります。
 このように、種類ごとに再生用途が異なるため、集められた古紙の行き先も異なります。たとえば、新聞古紙は主に新聞用紙を製造する製紙メーカーへ、段ボール古紙は主に段ボール原紙をつくる製紙メーカーへというふうに、それぞれの古紙を原料として使用する再生紙メーカーに運ばれていきます。そのため、排出段階で分けることでその後のリサイクルがしやすくなると同時に、製紙原料としての品質も良くなるのです。
 ちなみに、古紙は現在他のさまざまな製品と同じく世界市場が形成されており、その中でも日本の古紙の品質はトップクラスと言われています。それは、市民の皆さんが排出段階できちんと種類ごとに分けて出しているからです。古紙を無駄なく効率よくリサイクルするためにも、また世界市場の中で日本の古紙が競争力を保っていくためにも、市民の皆さんの協力が大切です。

Q-2  リサイクルできない紙もあるの?
A-2  あります。

リサイクルに適さないため古紙の中に混ぜてはいけないものを、「禁忌品」といいます。ただ、何が禁忌品かは再生用途や製紙メーカーの設備によっても異なってくるため、一概には決められません。たとえば、紙箱などにする板紙をつくるメーカーであれば、漉いた薄い紙を何層にも重ね合わせるので、中の方の紙には多少品質の低い古紙を使うことができます。そのため、下記に示すような一般的には禁忌品と言われる紙でも、原料として受け入れることのできるメーカーがあります。一方、コピー用紙やトイレットペーパーなどは「一層漉き」といって重ね合わせることをしないので、一定以上の品質の古紙を使わなければなりません。

また、近年は再生紙メーカーの古紙処理技術が向上しており、多少の異物は問題なく除去できます。製紙メーカーに納入された古紙原料は、まずパルパーという巨大なミキサーのような機械に投入され、水と一緒に攪拌・裁断され、水に溶けたパルプ分とその他の異物に大きく分けられます。次に、パルプ分を細かい網目のスクリーンに何度も通して漉したり、サイクロンと呼ばれる遠心分離機にかけて比重の重いものを飛ばしたりすることで、ホチキスの針やクリップといった小さな異物も取り除くことができるのです。そのため、今は古紙回収業者も、「こうしたものは少しくらい入っていてもいいですよ」という対応になっているところが多いようです。ただ、処理の段階で取り除かれた異物は産業廃棄物としてお金を払って処理してもらわなければならないので、異物が少ないにこしたことはありません。

 一般的に禁忌品と言われるのは、次のようなものです。
・紙以外のもの(ガムテープ、クリップ、ホチキス、セロハンなど)
・汚れた紙  ・防水加工された紙(紙コップ、紙皿など)
・裏カーボン紙、ノーカーボン紙  ・感熱紙  
・印画紙  ・紙おむつ  ・糊つきの封筒  
・フィルムの窓がついた封筒やティッシュの箱(フィルムをはがせばOK)
・金箔や銀箔を張り合わせた紙   ・裏にアルミ箔のついた紙パック
 これらは、前述のように製紙メーカーによっては受け入れ可能なところもあります。
 しかし、どんな製紙メーカーでも受け入れ不可、絶対に混ぜてはだめというものもあります。

<絶対に混ぜてはいけないもの>

①臭いのついた紙(石けん、化粧品、線香の箱など)…古紙処理工程で完全な脱臭はできず、できあがった再生紙に臭いが残ってしまいます。

②感熱発泡紙(点字用の紙)…紙の上に感熱性発泡カプセルを塗ったものです。この感熱性発泡カプセルは、細かいため古紙の処理工程で異物を取り除くスクリーンを通ってしまい、古紙原料に混ざってしまいます。排出段階で混ざると、取り除くことは不可能です。感熱性発泡カプセルが混ざった再生紙は、乾燥工程で熱を受けると凹凸ができてしまいます。

③捺染紙(アイロンプリントの紙)…特殊な染料を含んだ紙で、古紙処理工程で染料を取り除くことはできません。この染料が再生紙に混ざると、何か月もたってから紙の表面に色のついた斑点が浮き出てしまい、大きな品質トラブルの原因となります。また、このような紙を使って印刷すると、染料と溶剤が反応してやはり斑点が出てきます。

これらの古紙が混ざったまま漉かれた再生紙は、商品として使用できず廃棄せざるを得ません。工場で一度に漉く紙の量は数十~百トン単位なので、大損害になります。

Q-3  シュレッダーにかけた紙もリサイクルできるの?
A-3 可能ですが、溶解処理サービスを利用するほうがベター。

技術的には問題なくリサイクルできます。ただし、シュレッダーにかけることで紙の繊維が短く裁断されてしまうので、紙の原料として使える割合が少なくなります(つまり、歩留まりが悪くなります)。また、シュレッダーした紙をポリ袋などに入れると、フワフワの隙間だらけで、嵩のわりに重量が少ないので、輸送効率も低下します。さらに、積み込みや輸送途中でポリ袋が破れて紙が飛散するリスクもあり、古紙回収業者にとっても再生紙メーカーにとっても、取り扱いが難しい古紙原料と言えます。
機密性のある書類については、箱に入れたまま製紙工場のパルパーに投入するサービスを行っている古紙回収業者や製紙メーカーがたくさんあります。そうした企業では、溶解処理の現場に立ち会うこともできるし、溶解証明書をその場で発行してくれます。シュレッダーにかけるのも手間(=コスト)がかかることなので、こうした機密書類溶解処理サービスを利用するほうがベターでしょう。

Q-3  牛乳パックもリサイクルできるの?
A-3 非常に良質の古紙原料となります。

牛乳パック(果汁など他の飲料用紙パックも含みます)は非常に良質の古紙原料となりますので、ぜひリサイクルに出してください。
牛乳パックの紙は、北米や北欧の管理された森林で育てられた針葉樹のチップが原料です。しかも、木の真ん中の部分は建材として利用された、回りの建材にならない部分(端材)を有効利用しています。針葉樹のパルプの繊維は長くて丈夫なのが特徴で、飲み物という重たい商品の容器に適しているのです。この牛乳パックをリサイクルして作られたトイレットペーパーは、バージンパルプの製品に劣らないくらいの品質になります。

ただ、牛乳パックの紙の両面にはポリエチレンのフィルムがコーティングされています。以前はその処理が困難なため、禁忌品とされていました。牛乳パックのリサイクルが始まったのは1984年で、山梨県大月市の主婦グループが「こんないい紙を使い捨てにするのはもったいない」と話し合ったことからスタートしました。当時はもちろんリサイクルルートもありませんでしたから、回収のしくみづくりも、それを受け入れてくれる製紙メーカーの開拓も、すべて彼女たちが試行錯誤しながら行ってきました。
日本独自の市民運動であるこの牛乳パックリサイクル運動は、主婦たちの共感を呼んで全国に広がっていき、スーパーなどの流通現場や自治体を巻き込みながら今のようなリサイクルのしくみが確立していきました。こうした草の根の取り組みが認められ、容器包装リサイクル法でも分別収集品目の1つに加えられるとともに、有償で(古紙原料という商品として)取り引きされているため事業者の再商品化義務が免除されています。

牛乳パックリサイクル運動が始まって30年。回収率はこの間に0%から40%を超えるまでに高まりました。それでも、まだ半分以上はごみとして捨てられており、さらなるリサイクルの促進が求められています。

Q-3  雑がみって何?
A-3 古紙の基本4品目以外のリサイクル可能な紙です。

新聞、段ボール、雑誌、紙パック(これを古紙の基本4品目といいます)以外でリサイクルできる紙を総称して、「雑がみ」と言います。たとえば、家庭で不要となった投込みチラシ、パンフレット、コピー紙、包装紙、紙袋、紙箱などです。飴やチョコレートの個包装の紙など、小さな紙片も雑がみとしてリサイクルできます。
雑がみは、文字通り雑多な種類の紙が入るため、古紙のランクとしては低く、主に段ボールやボール紙の中芯の部分に使われます。雑がみの出し方は、他の紙と同じようにまとめてひもでくくったり、袋に入れて出しても大丈夫です。プラスチックフィルムや粘着テープ、バインダーの金具などの異物は取り除いて出してください。また、自治体によっては、雑誌と雑がみを一緒にしているところもあります。詳しい出し方については、それぞれの自治体の排出ルールに従ってください。

*紙のリサイクル全般について、より詳しく知りたい方は、「公益財団法人古紙再生促進センター」のHP(http://www.prpc.or.jp/)をご参照ください。
*牛乳パックのリサイクルについて、より詳しく知りたい方は、「全国牛乳パックの再利用を考える連絡会」のHP(http://www.packren.org/)や「全国牛乳容器環境協議会」のHP(http://www.yokankyo.jp/)をご参照ください。

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