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QandAプラスチックごみのリサイクルについて 

Q-1 そもそもプラスチックって何?
A-1  人工的に合成された高分子化合物からなる物質
       

プラスチックとは、もともと可塑性物質を意味します。可塑性物質とは、熱や圧力を加えると任意の形に加工でき、力を取り除いても形が変わらない性質を持つ物質のことです。粘土やろうも可塑性物質ですが、現在プラスチックといえば合成樹脂(=人工的に合成された高分子化合物からなる物質)のことを指します。

プラスチックは、熱を加えたときの性質で大きく2つに分類できます。1つめが熱可塑性プラスチック(チョコレート型)で、加熱すると柔らかくなって自由に変形し、冷やすと固まるもの。もう1つが熱硬化性プラスチック(ビスケット型)で、加熱する前は自由に変形するが加熱すると固まるもの。前者はさらに、汎用プラスチックとエンジニアリングプラスチック(エンプラ)に分かれ、私たちが暮らしの中でよく目にするポリエチレン、PET(プリエチレンテレフタレート)、ポリプロピレン、塩化ビニルなどはすべて汎用プラスチックです。エンプラにはポリカーボネートなどがあり、自動車や電子機器などの部品に用いるため耐熱性や強度がより高いのが特徴です。


プラスチックは、その種類によっても細かな性質の違いがありますが、全般的に「軽い」「丈夫」「衛生的」「腐食しない」「絶縁性が高い」「いろんな色に着色できる」といった優れた特性があります。そのため、1949年にプラスチックが本格的に国産化されると急速にプラスチック製品が普及し、今では私たちの生活や社会のほとんどあらゆる場面で不可欠な存在となっています。


プラスチックの原料は、ほとんどが原油を蒸留してできるナフサ(粗製ガソリン)です。ナフサを加熱・分解して、エチレン、プロピレンといった低分子化合物(簡単な構造の物質)に変え、得られた分子を化学的に結合させて(=重合)、ポリエチレン、ポリプロピレンといった新しい性質を持つ物質を作ります。さらにこれをいったん溶かして、加工しやすくする添加剤などを加え、米粒状のペレットにします。このペレットを成形して、さまざまなプラスチック製品が作られるのです。

Q-2  プラスチックごみはどのくらいの量が出るの?
A-2  2012年は929万トン
        

今から35年前の1980年には、廃プラスチックの発生量は325万8000トンでした。その後右肩上がりに増え続け、ピークの2000年代は2008年まで1000万トン前後で推移していました。その後、リーマンショックや東日本大震災の影響もあって生産量の減少とともに排出量もやや減少傾向となり、2012年は929万トンとなっています。その内訳は、一般廃棄物が48%、産業廃棄物が52%です。


2012年の一般廃棄物総排出量は4522万トンで、このうちプラスチックの占める割合(重量比)は11.2%となっています。これは紙類(35.8%)、厨芥類(34.6%)に次いで3番目に多い数字です。

Q-3  プラスチックごみは法律でどう位置づけられているの?
A-3 家庭系と事業系で異なります。

容器包装リサイクル法では、家庭系から出るプラスチックごみのうちペットボトルと「その他プラスチック製容器包装(容プラ)」が分別品目となっています。

2015年4月現在、全国のほとんどの市区町村がペットボトルの分別収集を行っており、約8割の市区町村が容プラの分別収集を行っています。ペットボトルにも容プラにもあてはまらないプラスチック類(ポリバケツやプラ鉢、おもちゃなど、主に硬質プラスチック)については、資源として分別収集しているところ、可燃ごみとしているところ、不燃ごみとしているところなど、自治体によって取扱いが異なります。


一方、事業系から出るプラスチックごみについては、業種や数量に関係なく原則としてすべて産業廃棄物となります。

ただし、廃棄物処理法第11条2項に「市町村は、単独に又は共同して、一般廃棄物とあわせて処理することができる産業廃棄物その他市町村が処理することが必要であると認める産業廃棄物の処理をその事務として行なうことができる」との規定があります。「合わせ産廃」と呼ばれるこの規定に基づき、小規模・零細事業所などから出る少量のプラスチックごみ(たとえば、従業員がお昼に食べた弁当ガラやペットボトルなど)は市町村が一般廃棄物と一緒に処理しているケースもあります。

Q-4  プラスチックはどのようにリサイクルされるの?
A-4 材料リサイクルとケミカルリサイクルがあります。
       

プラスチックのリサイクルには、次の2つの方法があります。

①マテリアルリサイクル(材料リサイクル)…

廃プラスチックを原料にして新しい製品を作る方法です。集められたプラスチックはリサイクル工場に運ばれ、不純物の除去、粉砕、洗浄などの工程を経てフレークや、それを粒状にしたペレットとなります。これをさまざまな方法で成形することで、新しい製品ができます。

ぺットボトルについては、フレークやペレットが主に繊維工場やシート工場に送られ、再び溶かされて繊維やシートになります。シートからは、卵パック、クリアファイル、防草シート、名刺などが作られます。繊維からは、スーツ、ネクタイ、ワーキングウェア、作業用手袋、フロアマットなどが作られています。このほか、近年は再びペットボトル生まれ変わる「ボトルtoボトル」の割合も増えつつあります。

一方、容プラについては、さまざまな種類の樹脂が混じった状態で回収されるため、ペットボトルのような付加価値の高い製品を作ることはできません。現状では、パレット、擬木、植木鉢、車止め(カラーコーン)、中央分離帯ブロック、洗面器などの製品に生まれ変わっています。

②ケミカルリサイクル…

廃ペットボトルを化学的に処理して化学原料として利用する方法です。具体的には、次の方法があります。

  • コークス炉化学原料化…プラスチックを石炭とともにコークス炉に入れて加熱することで、炭化水素油、コークス炉ガス、コークスができます。炭化水素油はプラスチックなどの化学原料に、コークス炉ガスは発電などに、コークスは高炉還元剤に、それぞれ利用されます。

  • ガス化…プラスチックを熱分解することで一酸化炭素や水素などのガスを発生させ、これを化学工業等の原材料や燃料に利用します。

  • 高炉還元剤化…製鉄の際、コークスは燃料として炉内を高温にするとともに、鉄鉱石の主成分である酸化鉄から酸素を奪う還元剤の働きをします。廃プラスチックはコークスの代わりに還元剤として利用できます。

  • 油化…プラスチックを熱分解し、液体状の炭化水素油を得ることができます。この炭化水素油は化学工業等の原材料や燃料として利用されます。

  • Q-5  プラスチック製容器包装を分別排出する際の注意は?
    A-5 容器包装以外のプラスチックは混ぜないで。
           

    プラスチック再生品の品質を上げるとともに、リサイクルの効率を高めコストを低減させるためにも、容プラを分別して出すときは次の点を守りましょう。  

    ①プラスチック以外のものを混ぜない…

    中間処理施設での選別は手作業で行われることが多いので、特に可燃物や危険物は絶対に入れないでください。  

    ②容器包装以外のプラスチックを混ぜない…

    容プラのリサイクルは、容器包装リサイクル法に基づいて容プラの製造・流通事業者が再商品化費用を負担することによって成り立っています。したがって、容プラ以外のプラスチックはこの仕組みの対象外です。    

    ただ、同じ素材であっても用途によって入れていいものといけないものがあるというのは、消費者にとってわかりにくいのも事実です。容器包装リサイクル法の改正論議では、こうしたわかりにくさをどう解消するかもポイントになります。

    ③付着物は取り除く…

    カップラーメンの容器などは、中身を捨てて軽く水洗いし、水を切ってから出すようにします(大量の水を使ってゴシゴシ洗う必要はありません。軽くすすぐだけで大丈夫です)。納豆の容器なども、ほかの洗い物と一緒に少し水に漬けておくだけできれいになります。ただし、あまりに汚れがひどいものについては、燃えるごみとして出すようにしましょう。

    *参考文献

    プラスチック容器包装リサイクル推進協議会「知りたかった!!プラスチック製容器包装」
    一般社団法人プラスチック循環利用協会「プラスチックリサイクルの基礎知識」
    PETボトルリサイクル推進協議会「PETボトルリサイクル年次報告2014」

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