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QandAごみ問題に関するQ&A

Q-2 ごみはどうしてできるの?
A-2 「都市化」「人口増」「経済成長」が絡み合って
      「土に還らないごみ」が増加しました。

縄文時代にもごみはありました

 ごみを「要らなくなって捨てられたもの」と考えれば、縄文時代にもごみはありました。狩猟や採集によって得た食料のうち、食用に適さず捨てられた部分――つまり貝殻や動物の骨、栗や椎の実の殻や皮といったものであり、これらのごみを捨てた場所が貝塚です。また、法律でいう廃棄物の定義に照らせば、人間の排せつ物もあてはまります。これらのごみや排せつ物はすべて、捨てられた後しばらくすればバクテリアによって分解されて土に戻りました(貝殻のように分解まで膨大な時間がかかるものもありますが)。
 昔の人々の生活の中で、捨てても土に戻らないものと言えば、鍬などの鉄製農具や土器・陶磁器などの容器・食器類があります。しかしこれらは大変高価なものであって、必要最小限の量しか作られないうえ、そう簡単に捨てられたりはしません。手入れや修理をしながら大事に大事に使われていましたから、どうにも使いようがなくなってごみとなった量は微々たるものでした。

産業構造の転換もごみ増加の要因

 ごみが「ごみ問題」として意識されるのは、「都市化」「人口増」「経済成長」という、互いに絡まり合う3つの要因が顕在化してからのことです。まず都市化が進むということは、産業構造が第一次産業中心から第二次産業・第三次産業中心へと変化することでもあり、これはすなわち、生産と消費が一体化していた生活スタイルが「よそで生産されたものを購入して消費する」という生活スタイルに移行することをも意味します。ここに、新たなごみが生まれるきっかけがあります。また、都市化が進み田畑が住宅や工場や道路などに変わっていけば、その分だけ有機物を分解するスペースが少なくなり、これまで土に還されていたものがごみになりやすいという事情もあります。
 人口増については、人口が増えればそれに比例する形で生ごみやし尿などの有機性廃棄物も増えていきます。一定以上に増えると、自然の力で分解できる許容量を超えてしまい、やはりそれまでは資源だったものをごみとして扱わなければならなくなります。加えて、人口の増加はそれだけ「人間が生活のために自然から収奪する資源」の量を増加させることになり、そのために耕地を増やしたり、一定面積の耕地で収量を上げるための工夫をすることが必要になります。こうした人間の「環境に働きかける活動」が高度化すればするほど、生産・加工・流通にかかるさまざまな道具や機械が必要になり、ここにもごみの生まれる要因があります。

化石燃料という「パンドラの箱」

 そして経済成長は、大量生産・大量消費・大量廃棄社会を生み出します。特に産業革命は、化石燃料という「パンドラの箱」を人類が開けるきっかけを与えました。マニュファクチュア(工場制手工業)の時代までは、いくら生産性が向上したとしても基本的には人手に頼っていたので、生産と消費のバランスは小さな規模で完結していました。ところが産業革命は、動力を駆使した機械による大量生産を可能にし、生産が潜在的な消費を掘り起こしてさらなる生産を促すという経済成長のサイクルを生み出しました。文字通りそのサイクルを回すエンジンとなったのが、石炭や石油といった化石燃料です。
 機械による大量生産は、繰り返し修理しながら大事に使っていた耐久消費財を過去の遺物にし、気軽に買い換えられる使い捨てのような商品に置き換えました。さらに日本の高度経済成長期には、石油化学工業が飛躍的に発達し、「軽くて安くて清潔で腐食せず、どんな形にもどんな色にも加工できる」プラスチックという夢の素材が瞬く間に普及しました。このことは、ごみの量を飛躍的に増大させるとともにごみの質を根本的に変化させたという意味で、今日に至るごみ問題の原点と言えます。
 ギリシャ神話によると、この世で最も美しい女神パンドラに「この箱を開けて」と懇願されたエピメテウスは、「この箱は絶対に開けてはならない」という兄プロメテウスとの約束を破って箱を開けてしまいます。その途端、病気、盗み、妬み、憎しみなどありとあらゆる悪が人間世界に飛び散りましたが、プロメテウスはこの事態を想定して、「希望」を箱の中にしのばせておきました。化石燃料というパンドラの箱が開けられたとき、人間はそれを希望に満ちた社会の到来と信じて疑いませんでしたが、その希望とともに世界に撒き散らされた「悪」(プラスチックごみもその1つです)は、次第に地球環境を蝕み、ひいては人類そのものの存立を危うくさせています。

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