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廃棄物減量等推進員の交流大会を初めて実施しました!

中部交流大会

日 時  2011年11月14日(月) 12時~16時30分
会 場  ウィルあいち 大会議室ほか(名古屋市)
主 催  ごみ減量ネットワーク/特定非営利活動法人中部リサイクル運動市民の会
後 援  愛知県


<基調講演>

 高月紘さん(石川県立大学教授、京都市ごみ減量推進会議会長)を講師に迎え、「ごみ減量活動がめざすもの」の演題でお話しいただきました。
 その主な内容は次のとおりです。

(1)家庭ごみの組成

・容積比で見ると62.5%が容器・包装類(乾重量比では38.5%)→これを減らし最終処分場の延命化を図るため、1997年に容器包装リサイクル法が施行された。
・台所ごみの内訳は、44%が調理くず、42%が食べ残し。42%の食べ残しの中でも、手つかずの食品が28%を占める。
・賞味期限がごみ起源…賞味期限を1日でも過ぎたら食べられなくなるというわけではない。

(2)ごみの発生抑制

・リサイクルをするより、元栓を閉める(ごみの発生そのものを抑制する)ほうが大切。3Rから2Rへ
・リサイクルする際にも大量のエネルギーを使用するとともに、二酸化炭素も大量に排出する。
・私たちは毎日、およそ大人の女性の体重と同じだけの資源を消費している(46.2kg。内訳は、化石燃料17.3%、建築資材54.3%、再生資源9.3%、食料3.1%、金属原料5.1%、その他10.5%)。

(3)グリーンコンシューマー

・グリーンコンシューマーの10原則…①必要なものを必要なだけ買う ②使い捨て商品でなく、長く使えるもものを選ぶ ③できるだけ包装の少ないものを選ぶ ④省エネ・省資源のものを選ぶ ⑤有害な化学物質を避ける ⑥自然と生物多様性に配慮したものを選ぶ ⑦近くで生産・製造されたものを選ぶ ⑧作る人に公平な配分がされるものを選ぶ ⑨リサイクルされたもの・されるものを選ぶ ⑩環境問題に熱心なメーカーや店を選ぶ

(4)京都市ごみ減量推進会議

・平成8年、市民・事業者・行政の連携によりごみ減量を進めるために設立。
 事業者・市民400団体、地域ごみ減150団体が加盟。

 (京都市ごみ減量推進会議の主な活動)
・地域ごみ減…廃食油の回収、古紙回収   ・ごみ減量啓発イベント
・市民公募型パートナーシップ事業     ・企業向けごみ減量実践講座
・機密書類のリサイクル          ・フリーマーケット
・2R型エコタウン事業…修理やリメイクの店紹介サイト、リメイク講座、エコ商店街、
 リユースびん回収拠点マップ、リユースびん表示キャンペーン、マイバッグ持参運動

(5)レジ袋有料化の動き

・容器包装リサイクル法の改正で、一定規模以上の小売業にレジ袋削減の取り組みを義務づけ。義務を果たさないと50万円以下の罰金と企業名の公表
・京都市では2007年1月より大手スーパー・イオンが1店舗で1枚5円の有料化
・その後、名古屋、仙台などに有料化が広がる。事業者・行政・市民団体の協定方式

(6)2Rについての名古屋の動き

・「なごや2Rすいしんちゅう」プロジェクト…消費者・事業者・NPOなどの協働を通じて「2Rを意識したライフスタイル・ビジネススタイル」の創出
・中部リサイクル運動市民の会…リサイクルステーション・リユースステーション、リユースびん回収活動

(7)3R・低炭素社会検定

・確かな知識を持ったごみ減量・3R・循環型社会推進のリーダーを育てることが目的
 ・2012年1月に第4回を実施(全国10会場)
 ・リーダー(合格者)フォローアップ…ニュースレターやミーティングなど
 高月さんはまとめてとして、今回の震災を踏まえて「減資源・減エネ型社会」への移行が必要であることを強調。私たちの暮らしもこれからはシンプルライフが求められると話されました。

<廃棄物減量等推進員活動事例発表>

1.静岡県富士市

 富士市では、ごみマイスターという制度が平成15年度からスタートしています。合計約40時間の養成講座を受講・修了した市民をごみマイスターとして認定するという仕組みで、現在113名が登録されています。
 活動内容としては、次のようなものがあります。

①ごみ出前講座…町内会、PTA、女性ネットワーク、外国人などを対象とするごみ問題の出前講座で、講師として市民に説明。

②住民への相談指導…住民からごみの分別方法についての相談を受けたり、ごみ集積場の管理・指導について町内会長の補佐をしていただく。

③広報・広聴活動…『ごみ減らしタイムズ』という季刊発行のごみ情報誌を年4回全戸配布。発行の際にごみマイスターの研修を行い、その内容を説明。ごみマイスターには研修内容を地元の住民の方々に広めていただく。

④分別変更時の周知活動…ごみの分別方法が変わったりするときに、ごみマイスターが市の職員に代わって一部の地域で、分別の変更についての説明会を実施していただく。

 ごみマイスターの課題としては、マイスターの高齢化、マイスター間で意識のレベルに差があること、マイスターの活用の機会が少ないこと、研修内容のマンネリ化などが挙げられました。
 今後の展開としては、市内26地区にごみ減量推進役員(旧マイスター)を置き、その役員を中心とした組織に作り変えるとともに、世代交代が可能になるように、任期のあるごみ減量指導員を各町内会に配置をすることが検討されています。

2.愛知県安城市

 安城市では、平成20年度に地域クリーン推進員制度ができました。地域クリーン推進員とその上に立つリーダーの2つから構成されており、地域クリーン推進員リーダーは町内会に1人です。リーダーを支える地域クリーン推進員は概ね100世帯に1名程度の割合で、町内会長が任命する仕組みです。
 地域クリーン推進員の役割としては、次のようなものがあります。

①ごみステーションの管理…ごみステーションの管理、美化、収集されなかったごみの対応。取り残しのごみを排出者が持ち帰らない場合、推進員が排出者宅に持っていくなどの対応をしている。

②不法投棄ごみの対応…地域で発見された不法投棄ごみを、推進員を中心とする地域の方々が回収してクリーンセンターに持ち込んでいる。

③ごみの分別指導…地域の方がお互いに分別の意識をもう少し高めてもらえば、よりよい分別ができるという考えから、行政職員だけでなく推進員にも住民への分別指導をお願いしている。ごみステーションの立ち番などもしていただいている。

 推進員リーダーについては、推進員たちの活動の推進役を期待しており、年に3回ほどリーダー研修を実施しています。地域クリーン推進員についても研修を実施し、分別のルールなどを説明するとともに、行政に対してこうしたらどうかなどの政策提言もいただきます。ごみ処理施設の見学なども行っています。
 推進員の活動で成果が上がった事例としては、ごみステーションの横に花壇をつくったり周囲に花を植えたらごみのポイ捨てが少なくなった、ステーションにラミネート加工した分別表を掲示したらルール違反のごみ出しが減った、などが挙げられました。
 課題としては、各リーダーによって熱意に違いがあること、町内会に加入していない世帯への対応などが挙げられました。

<交流会>

 交流会は、4つのグループに分かれてのフリートークを行いました。どのグループも、さまざまな自治体・地域から来られた推進員、行政職員らが自分の地域の事例を紹介したり、悩みを相談し合う貴重な場となり、あっという間に時間が過ぎました。
 主なテーマとなったのは、生ごみをどう堆肥化するか、ルール違反のごみ出しやごみのポイ捨てにどう対応するか、ごみ問題に関心の薄い市民に対してどう啓発するか、資源ごみの持ち去りにどう対処するか、などの問題でした。生ごみについては、オリジナルの段ボールコンポストや発行促進剤を行政が開発して市民に販売している事例などが紹介されました。また、電動式生ごみ処理機の購入補助を行っているがなかなか効果が見えない、といった問題点も指摘されました。
 啓発については、ごみ問題だけに絞って情報発信すると関心のない人は見ないので、自然エネルギーや生物多様性なども含めた環境問題全般に広げた方がいいとの提案もありました。また、ごみ問題とは関係のない住民説明会のときにも、最後のほうで少しだけごみの分別などについて話をしているといった工夫も紹介されました。

 

 

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